自動車修理工場の賠償責任の注意点
自動車修理工場、板金工場の賠償責任保険は何を付けていますか?
施設賠償、自動車管理賠償、整備受託、販売車包括、こんなところでしょうか。
ここで良く忘れがちな保険があります。
預かった自動車を傷つけてしまったり、盗難にあってしまったら何の保険で対象になりますか?
自動車管理賠償ですよね。
では、修理のために一旦取り外していたタイヤやバンパー、カーオーディオ、カーナビを壊してしまったり盗難にあったときは何の保険で対象になると思いますか?
自動車についていた部品ですから、やはり自動車管理賠償でしょうか。
自動車管理賠償で対象となるのは他人から預かっている自動車ですよね。
実は自動車本体から取り外された部品は自動車とは判定されないのです。
自動車本体から取り外されている部品は他人から預かっている自動車以外の物と判定されるため、それをカバーするものは受託物賠償責任保険になります。
ですから、預かった車に関するものを修理行程中全ての間カバーしたいと思ったら自動車管理者賠償責任保険だけではなく、受託者賠償責任保険も付けておく必要があるんです。
ちょっと付け加えますと、預かった車が盗難にあい、中に入っていたもの、積載されていたもの(例えば測量会社の測量機器など)も受託物賠償責任保険の対象になります。
結構見落としがちな保険です。